【徹底研究】MNPとは?2ステップで簡単解説
MNPというサービスは平成18年にできた仕組みで、乗り換え後も電話番号を引き継げるサービスです
携帯会社を変えるときに、ついて回る「MNP」という言葉。契約を変える時に必要になるようなものということは分かるけれど、それがいったい何かよくわからない。MNPとは何か。どういったサービスか。
簡単に言うと、携帯会社を乗り換えるときに、電話番号をそのまま使えるサービスです。実は昔はMNPというサービスはありませんでした。当時は携帯会社を変えると電話番号を変えるしかなかったんですよね。
この記事では、MNPという仕組みが出来た経緯、MNPの利用方法について詳しく解説していきたいと思います。
目次
MNPとは
MNPは、利用者が携帯会社を変えても、電話番号が変わらないサービスです。ただし利用するためには、費用が掛かります。
- MNPを利用すると、携帯会社を乗り換えても、携帯電話番号が変わらない
- 利用するためには事務手数料(3,000円程)がかかる
【MNP】仕組みが出来る前
10年以上前、携帯会社を変えると電話番号も変えなくてはならない時代がありました。固有の電話番号として決めて入れば、間違え電話が減りますからね。
しかし、携帯会社を変える時に携帯電話番号が変わってしまうと、電話番号を関係者に全て連絡する必要があります。その手間・時間は、利用者にとって携帯会社を乗り換えにくくさせていました。
【MNP】MNPの恩恵
利用者はMNPで携帯電話番号を前のまま、そのまま使えるようになりました。
また、MNPをすると他社に移動しやすく・されやすくなるため、携帯会社側からすると今のユーザーをそのまま確保し、新規でユーザーを受け入れる場合は優遇する等の措置が求められます。
【MNPの恩恵】
- ユーザーは前の電話番号をそのまま使える
- 携帯会社の競争が激しくなり、携帯会社のサービスが向上する
【MNP】できた経緯
MNPは今では当たり前のように運用されているため、当然のようにあったサービスに思われますが、実は総務省によって何年も検討された末にやっと導入されたサービスです。
MNPが導入されるまで、かなりの時間がかかっています。その理由は2つです。
- MNPをする為には乗り換え前の携帯会社の協力が必要
- 携帯電話の利用者にMNP導入前アンケートを取ったところ、それほどMNPは求められていなかった
【MNP】費用は誰が出すの?
MNPを導入するにあたり、電話番号を移動させるシステムを構築する必要がありました。そのシステムの構築費用、システム稼働後の稼働にかかる費用、人件費がかかります。全て携帯会社が料金を負担してくれるのでしょうか。
携帯会社も少なからずMNPに関する費用は負担していると考えられますが、現在ユーザーにもMNP事務手数料として負担するように運用されています。
【MNP】導入前、ユーザーからそんなに望まれていなかった
総務省のアンケートによると、およそ30%の人がMNPを有料でも望んでいるとのことでした。逆を言えば、70%のユーザーは、MNPが有料なら特に望まないということです。
今ではこんなにメジャーな仕組みなのにですが、MNP導入前はユーザーにそれほど望まれた仕組みでは無かったみたいです。
また、有料でもMNPを望む人たちからアンケートを取ると、「1,000~2,000円未満」なら、という方が総務省アンケートで圧倒的に多かったそうです。
MNPの利用方法と料金(格安SIMへの移行)
まず、MNPを利用するための方法と料金について詳細に触れていきたいと思います。
(引用:総務省HP)
【MNP利用方法①】MNP番号をもらう
①②MNP予約番号を申し込み、予約番号をもらいます。
今契約している携帯会社に電話をして、予約番号を入手します。この予約番号は後程、上図③、④で使います。
- 【docomo】一般電話:0120-800-000
- 【au】携帯・一般電話:0077-75470
- 【softbank】携帯・一般電話:0800-100-5533
予約番号をもらうための電話は多少繋がりにくく、5~10分くらいはコール音を聞きながら待ち続けます。電話が繋がったら、MNP予約番号を下さいと言いましょう。すると、担当者から解約の理由等を聞かれます。解約理由は料金等、正直に答えましょう。場合によっては、引き止めにくるかもしれません(プランを見直せば料金が安くなりますよ、このまま解約するとポイントがもったいないですよ等)。一応話だけは聞いてから、予約番号をもらいましょう。
【MNP予約番号の注意点・補足】
- MNP予約番号を取っただけでは、元携帯会社の契約は解除されません。
- 予約番号には15日間の有効期限があります。MNP予約番号の有効期限が切れてしまった場合は、MNP転出手数料もかかりませんし、元携帯会社の契約は解除されません。
- MNP予約番号を新しい携帯会社に連絡をすると、MNP転出手数料が発生し、元携帯会社の契約は解除されます。
【MNP利用方法②】MNP番号を伝える
③~⑤予約番号を格安SIMの申込時にwebで入力し、SIM到着後電話番号を付与手続します。
予約番号を格安SIM申込時(webで購入申込時)に入力しましょう。
格安SIMは通常ネットで購入します。格安SIMを申し込みボタンを押すと、何の格安SIMを買うのか、どんなオプションを付けるのか、選択します。その時にMNP予約番号も入力します。身分証の写メ等も添付して、申込します。5分くらいで終わるので非常に簡単です。
すると数日後、SIMカードが送られてきます。申込をしてからSIMカードが届くまでの間も、前の携帯は同じように使えます。ネットも電話もできます。
SIMカードが届いたら、APN設定をします。これも非常に簡単です。URLを入力してダウンロード・インストールするだけです。詳細は別記事で書きます。wi-fi環境でないとできないのが注意点です。
最後に、格安SIMへ電話番号を付与します。格安SIMの種類にもよりますが、電話かネット(パソコン)でMNP手続きをします。選んだ格安SIMによって手続が変わるため、詳細はそれぞれの格安SIM記事でご紹介します。
【MNP利用料金】乗り換え前会社でかかる
料金は転出する側でかかります。およそ3,000円程であるとイメージしておきましょう。
【キャリアのMNP転出費用】
- docomo・・・2,000円
- au・・・3,000円
- softbank・・・3,000円
まとめ
携帯会社を変えるための初期費用MNPについて解説しました。
MNPは携帯会社が変わっても電話番号が変わらないようにするサービスです。MNPを利用する場合、無料ではありません。利用者に一定の料金がかかります。格安SIMでもMNPは利用できます。導入方法は格安SIMの種類にもよりますが、方法は非常に簡単です。MNPにかかる料金は3,000円程です。
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